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アドリフト 41日間の漂流の福福吉吉のレビュー・感想・評価

アドリフト 41日間の漂流(2018年製作の映画)
3.5
1983年、タミーとリチャードは、友人の依頼でタヒチ島からカリフォルニアまでヨットで航海する旅に出る。ところが巨大なハリケーンに巻き込まれ、リチャードは海に投げ出され、タミーも負傷する。タミーはリチャードを救い出すも重傷で動けない。タミーは懸命にヨットを修理し、生き延びようとする。

ハリケーンに巻き込まれた後のシーンと二人が出会い、ヨットで航海するまでのシーンが交互に描かれていて、まさに天国と地獄を交互に観る構成になっているので、幸せなときの二人の描写にも悲壮感を覚えました。

とにかくタミー(シャイリーン・ウッドリー)がタフで凄く頼れる女性として描かれていて、リチャード(サム・クラフリン)が動けないことを差し引いても、彼女1人が大活躍していて素晴らしかった。絶望的な状況の中でリチャードを支え、食料やヨットの管理を一手に行う姿は、まさに大黒柱だった。
タミー役のシャイリーン・ウッドリーの演技が素晴らしく、元気な状態から疲れ果てた状態まで見事に演じきっていました。

実話に基づく作品としてもその壮絶さが上手く描かれて良かったと思います。

蛇足だったのが「41日間の漂流」。実話とはいえタイトルでネタバレはやめて欲しい。何日間か分からない楽しさを潰してどうする?

鑑賞日:2022年12月6日
鑑賞方法:BS/CS ムービープラス
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