りょーこ

外套と短剣のりょーこのレビュー・感想・評価

外套と短剣(1946年製作の映画)
4.0
フリッツ・ラング監督が描く第2次世界大戦末期モノクロ・ドラマ

ただのアメリカ人科学者がスパイとなりナチスドイツに立ち向かう!

アメリカ、スイス、イタリアと舞台は巡り、あちこちで危機に陥るし、密告者がいて緊張感がずっとMAX☆

ドイツ語やイタリア語には字幕がなく、それがよりドキドキを加速させます。
イタリア語は大体分かったけどw



第2次世界大戦末期。
アメリカは、ドイツが原爆を作ろうとしていると情報を得る。

そこで、スイスに亡命したローダー博士から話を聞く為、アメリカの科学者アルバを急遽スパイとして送り込むことに。

しかし身元がバレて博士は殺されてしまった。

寸前に博士からイタリア人科学者ポルダの情報を得ていたアルバは、今度はパルチザンと協力して彼を逃がすことにする。

だが、それにはまず、人質にされた彼の娘を逃がさないとならなくて……



ん~なんて無駄のない展開!!!
素晴らしい☆

"外套と短剣"とは、O.S.S.(戦略事務局)という秘密組織のことらしい。

そこの大佐が、科学者で友人でもあるアルバに話を持ちかける~という流れ。

あちこちに監視の目があり、誰も信じられない恐ろしい日々。

それでもたまにスマートでユニークなやり取りや、ほんのりとした恋愛要素、そしてニャンコ!と、緩急つけた脚本は見事でした!!

ただの科学者がここまで出来るのか?という突っ込み所もありますが、これはこれで良し♪
りょーこ

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