マチャアキ

私の人生なのにのマチャアキのレビュー・感想・評価

私の人生なのに(2018年製作の映画)
3.6
大学の🎗新体操部に所属する瑞穂は、将来を有望視されながらも練習中に倒れてしまう。脊髄の病気により下半身麻痺となり、車椅子の生活を余儀なくされる。生活は一変。大学への行き帰りも思うようにはならなかった。そんな瑞穂の周囲も彼女を気遣い、それぞれに思い悩む。家族、大学の友達、トレーナー、幼馴染み。彼女の脚が車椅子となることで、周囲も少しずつ変わっていく。
🙎‍♂️ボクが君の脚になるから、新体操の指導にあたってほしいと諭すトレーナー。
👨‍🎤車椅子になってしまったが、歌うことはできるだろうと励ます幼馴染み。
👨‍👩‍👧‍👦同じ思いを抱える障害者の集いの人々。
彼女の胸を打ったのは、誰の言葉なのか。
病気になってしまったことは残念だが、だからといって終わりではない。辛いのはキミだけじゃない。悲しいのはキミ一人ではない。失ったものは大きいかもしれない。だけども、そこから得たものも必ずあって、小さくはないはず。主人公が抱える躁鬱や思いの移り変わりが見て取れる。支える幼馴染みの当たり前ではない〝当たり前〟さが胸に刺さる。
我々が生活する世界、特にこの日本はとても便利で快適なはず。だけども障害を持つ人にとってはまだまだ危険で不安の多い世界だと、改めて知りました。健常者と障害者の心の段差もバリアフリーであってほしいと思う。すべては人を思い遣る優しさが、人を変え、モノを変え、やがてはオールフラットな世界へと変革することを望んで止まない。考えなくちゃって思う作品です。
とりあえず、近所の踏切近くの邪魔な🧱ブロックを除いておこう。
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