ヤベヒロシ

洗骨のヤベヒロシのレビュー・感想・評価

洗骨(2018年製作の映画)
3.7
火葬ではなく、風葬し更に数年後にその朽ち果てた骨を親族で洗いあうという常識を超え異国めいた沖縄の島文化がテーマ。

映像は、序盤に謎のつなぎや意味不明なシーンがややあるものの、中盤からは安定して良い感じに。
他の映画と比べて特質的によくできた部分は、非常に真面目なテーマの映画の中で、笑いがとても上手に落とし込まれていて、違和感がないところ。ここはさすがの監督の力量。下手におちゃらけたギャグなど一切なく、真面目な雰囲気の中の徹底されたシュールさが決まっていて、とても笑った。

かつ内容は極めて真面目だから、涙を誘うシーンも多く、笑いと涙のハイブリッド感はすごい。

沖縄の島が舞台だからか、展開がややノロく、ゆっくり進むのも気にはなるが、全体的にはなかなか良かった。次回作あるならまた観てもいいなと思える感じ。
照屋監督、松本人志よりはずっと監督に向いてるなと思いました。
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