クモ怪人

雪の華のクモ怪人のレビュー・感想・評価

雪の華(2018年製作の映画)
3.3
アタイの恋人になって下さい!100万円で男を買う。死ぬ前にニセモノの恋を購入する。若くして死ぬのは可哀想だけど、とてもゲス黒い発想だ。それに相手は縮れっ毛野郎だ。

中条あやみが美雪を演じる。不治の病のはずが、キラキラして健康体にしか見えない。可愛いから、まぁ、いい。ケッ、カーッ、ペッ!

登坂広臣が縮れっ毛野郎を演じる。ちょっと不良っぽくてぶっきらぼうなんだけど、実は優しくて繊細みたいな感じの野郎を演じている。100万円で買われるなんて大した野郎だっ、バッキャローッ!

東京とフィンランドで大人の恋愛モノが展開していく。ドラマティックに盛り上げようとする。葉加瀬太郎の物悲しいバイオリンで泣かせようとする。エンドロールでは、タイトルにもなったド派手メイクな方の曲でトドメを刺してくる。

でも、泣かせどころで一気に勝負をかけて来ない。もう落ちかけているのに涙が寸止めされる。これでは蛇の生殺しだ。ここまで来たら泣かせてくんろっ、バッキャローッ!
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