【チャーリー・コップは役立たず】
チャップリン本人が黒歴史だと思っていた?のかフィルモグラフィーから漏れていたが、2010年にフィルムが発見され、出演第四作目として加えられた珍品。
主演・監督は当時人気者だったというフォード・スターリングですが、クドイ変顔で笑いを取ろうとしたり、明らかに全編イタイ。でも、当時はこんなんがウケたのか…という学びにはなります。
チャップリンは“キーストン・コップ”の1人として出演しており、あの“放浪者”演技はしませんが、警官役ってメチャ新鮮。冴えないキャラだから忘れたかったのかもしれぬが、貴重なのは確実。そして“十把一絡げ”の1人でなく、ソロで演じているのがサスガ。周囲も、駆け出しとはいえその力はわかっていたものかと。
当時、パルムドッグ賞があれば間違いなく受賞したろう駄犬が、チャップリンの次に名演技をみせてくれます。
<2024.5.13記>