なつ

獄友のなつのレビュー・感想・評価

獄友(2018年製作の映画)
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シネ友kyokoさんに教わりました。
アジアンドキュメンタリーズ
https://asiandocs.co.jp/
月額972円でドキュメンタリーが観放題なのと、15日までは売上全てをミニシアターエイド基金に寄付なさるそうです。
なんと尊い想いなのだろうか。

石川事件の桜井さんと杉山さん、足利事件の菅谷さん、狭山事件の石川さん、袴田事件の袴田さん…
かつて、殺人犯とされた人達…。
(石川さんに至っては、再審請求が棄却されているので汚名が晴れた訳ではない)
彼等は同志と呼び、“獄友”と呼び、前世では夫婦だったかもね、と言う。
同じ境遇、同じ経験をした者にしか絶対にわからない気持ち、、、
将棋をうち、歌い、誕生日ケーキを食べ祝う。
獄中での話や泣き言は言わない。
くったくなく笑う表情、闇を抱えてしまった袴田さんを見ると、こんなこと(冤罪)あってたまるか!と強く感じる。
あんな無邪気な表情出来る境地て、どーよ?私なら恨み辛みになりそう。

昔、足利事件の書籍を読んだ際に、元刑事の言葉として、
『裁判で“無罪”になっただけ、“無実”ではない』とあって…
腸煮えくり返ったよ。
でも、そんな風に思っている人達は少なからず居るのだろう。

これ以上、彼等を苦しめないで欲しい。
心からそう願った。
なつ

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