久しぶりに観た。どうもこの頃のコンリーが苦手というか、チェンカイコーが撮るコンリーがアレというか、少なくとも如意は同性からすると受け付けない系の女な気がする。女の欲望と願望とその下の生ゴミみたいな感情のドロドロを、あのいつも口半開きで涙目な顔してる無垢な深窓の令嬢の中に覗き見てしまうから。(だからチェンカイコーとコンリーはすごいとも思います)
人物の顔のアップが多い、役者が画面を見て芝居をする、その他にも結構アバンギャルドな作りの映画だったので驚いた。なんかもっとベタな王道時代物みたいな印象だったけど全然違うな~。
レスリーはこんな役を真剣にやったら精神をおかしくするのでは...と心配になる救いのなさ。悲しみで人を魅了して自分も周りも破滅させる役をやらせたらレスリーの右にでる者は居ないな。
忠良に黒い麻袋被せる意味ないと思うけど、あれは演出というか象徴としては大いに意味があり、白いスーツや長袍が世界一似合うと思うし、可哀想で愚かで最高でした。
クリムゾンピークみたいな話だし、端午は髪型も含めファンタスティックビーストのクリーデンスみたいだった。20年前にこれを撮ったチェンカイコーはすごいって話である。
なんかタイトルとポスターの凡庸さで損してる気がするな~。