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千と千尋の神隠しのCureTochanのレビュー・感想・評価

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)
3.2
テレビでやってたけど、うちのキッズは興味ないようで、まだポニョだったら観るそうである。確かに、本作は映像的に地味かもしれない。

だけど最大の問題は当然、子供向けなのに話が面白くないところだろう。もう冒頭の感じの悪い母親の時点で楽しくない。風呂屋に神様が来て砂金が取れ、大儲けだといって婆さんに褒められるくだりでは、なんだかよくわからず唐突なので接待ゴルフ感が強い。誰にも共感が生じないのである。「ラピュタ」のシータとか、トトロのサツキのような理想的な女の子である必要はないのだが、その周囲を固めるキャラクターも含めて命が吹き込まれていないから、ドラマとして面白くならないのだ。要するに面白くする気がないのだから、面白くないのも当然。面白くなくなると高く評価されるのが文芸の世界だから、宮崎は子供を捨ててそっちへ行った。
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