『（r）adius ラディウス』
原題 Radius.
製作年 2017年。上映時間 93分。

半径(r)15メートル以内
全/員/即/死
のキャッチコピー通り
近づいた者を即死させてしまう男の運命を描いたSFシチュエーションスリラー。
主人公リアム役に『パシフィック・リム』のディエゴ・クラテンホフ。

交通事故に遭い記憶を失ったまま目覚めたリアムは、助けを求めるため近くの町に向かう。
しかし目に入るのは住民の死体ばかりで、ようやく見つけた生存者も、彼が近寄った途端に死んでしまう。
死体は全員、変顔をしながら白目をむくピスタチオ風じゃなく(全くもって笑えるシーンはありませんので悪しからず🙇‍♂️)、瞳が灰色に変わって死ぬ。
これって人や動物が死ぬと、目が水色や灰色になる。これは、溺死者に見られるものと似ている。
何か関連があるのかっ！！
やがてリアムは、自分の半径15メートル以内に立ち入った者が即死してしまうことに気づく。
戸惑うリアムだったが、近づいても死なない女性ジェーンと出会い、同じく記憶喪失の彼女とともに、この現象について解き明かそうとする。

今作品は、記憶喪失の野郎が、一見不自然、持ってたら怖い力によって引き起こされるお話で、あらゆる場面での死に遭遇するという、魅力的なSFのフック、
モハメド・アリに土をつけたジョー・フレージャーのフックとまではいかないけど、浜田剛史のフック並みで始まる。
映画が進むにつれ、SFの側面（終盤で簡単に説明される）は、2人の主人公（ディエゴ・クラッテンホフ演じるリアムとシャーロット・サリバン演じるジェーン）が、自分たちの本当の姿や不思議なつながりを再発見し直面する、より魅力的な旅へと後回しにされていく。
前半3分の1はゆっくりと進みますが、その慎重なペースによって、リアムが文字通り死が周囲に放たれる理由を徐々に理解するようになり、リアムに感情移入することができました。
ディエゴ・クラテンホフは、自分が本当は何者なのか、周囲の人々とどのように関わっているのかを理解しようとするリアムの内なる葛藤を、深く感情的な演技で際立たせていました。
彼とシャーロット・サリバン（リアムの死の半径に影響を受けないように見える唯一の人物）は素晴らしい化学反応を示してたし、感情的なジェットコースターに乗せてくれた。
映画の最後の3分の1は急速に進み、いくつかのひねりを加えた驚きの結末でクライマックスを迎える。
今作品のラスト数分で、ほとんどの見返りがあるし、手つかずのままにしておく必要があるが、待つだけの価値は大いにあったかな。『ブラックリスト』や『HOMELAND』でディエゴ・クラッテンホフを楽しんだ小生にとっては意外に善き作品でした。彼はリアムを親しみやすい存在にし、それが映画の結末をより切実なものにしている。
最終的に、今作品はSFというより、アイデンティティについてのサイコスリラーかな。
我々のアイデンティティは、どの程度が生得的なものなんか。
他者との関係性によって形成されるものはどれほどあるんやろか。こないな問いにユニークで興味深い方法で取り組んだ製作陣に賛辞を贈りたいかな。
この映画は明らかに低予算で作られてるが、そのおかげでリアムとジェーンのキャラに焦点が当てられ、最終的には2人の俳優による巧みな演技以外に、彼らの物語を語るために必要なものは何もないくらいエンディングを迎えたかな。
ただ、能力を与えた原因についての詳しい説明はないままやったし、そこは残念やったかな。
ただ、細やかな演出もあったし相殺されるかな。
細かいけど、40分位い話が進んだ頃に映し出されたチラシには、『INSGSMI / AVEH YUO ENES ISTH EOSRPN』とあり、これは
『Missing / have you seen this person" 』
行方不明／この人を見ましたかちゅう意味で、文字をスクランブルしている。
これは、彼女の記憶があいまいであることを表現するために行われたんやと思う。
同じフラッシュバックの中で、チラシの写真の下にも、行方不明の人物の名前がスクランブル文字で書かれている。
同じチラシが後に表示されるが、今度はスクランブルされていなかった。

ふと、彼が逮捕されたらどないなんのか考えた。

※これより幾分かネタバレに抵触しますので、見てない方はすっ飛ばして下さい。

犯罪実行時に記憶喪失であったと認定された場合なら、その状態が心神耗弱、心神喪失と判断されればその程度に応じて刑罰を減軽されたり免除される。
しかし、主人公は実行時は通常の状態であって(かなりイカれてはいたやろけど)、そのあとで記憶喪失になった。
この場合は通常通りに刑を宣告される。
被告人の責任能力が問われるのは実行時の段階の事やし。
ただ記憶喪失の程度により犯罪の立証が難しくなる事は考えられる。
犯罪と認定されるには実行者の故意（わざとやった）や責任過失（やるべき注意をはらわなかった）が証明されなければならないし。
悲しいかな主人公はおそらく全てを思い出したと思われる。
逮捕されその後は死刑は免れないやろな。
でも、ここで思ったのは、彼は、先天性のサイコパスではなく、ソシオパス(ソシオパスは後天的・非遺伝的で、幼少期に育った環境などに影響された結果として反社会的人格を得た者を指す。)やろと思われる。
でも、殺ったことは赦されざる事やし、クソ以下やとは思うが、明らかに元の純粋な心を取り戻している(その辺を感じ取れる演技は巧み)。
そんな、純粋さをとりもどした加害者でも、現在の法律では刑の執行は免れない。
被害者感情を酌めば致し方無い部分もあるが、まぁ、純粋さを取り戻したのが本当か否かはわからないし、また、元に戻らないとは限らない。
主人公がもし生きてて、有期刑ならやり直せるが、今回のように自死を選んだり、死刑が執行されたのなら、それは正義なんやろか？
無垢の人の命を奪うシステムには罪はないんかと、ふと思ったらエンディングは悲しくなった。

なぽぽさんのレビューに惹かれて鑑賞✨


半径15メートル以内に近づくと即死ってストーリー。
人間だけじゃなく動物も死ぬし、オープニングの道路ですれ違った車の運転手もいきなり死ぬとことかびっくりした😳


この設定は初めてだったので惹かれました。
もっと豪快に作って欲しかったかな😅



私の仕事は営業です。

決まったお客さんにいろんな商材を紹介したりするからいろんなことに興味持ってもらえるようにレビューも興味持ってもらえるように勉強していこうと思います🙌

読んで頂いてありがとうございます😊

鳩ポトっ🕊🕊

目を覚ますとそこは交通事故現場。
主人公は記憶を失っており、自身が何者かもわからないまま助けを求めるも、どうやら声をかける人かける人が直前に亡くなっていく。
どうやら自らが近づくと生き物が死ぬらしいと理解した主人公は、自宅横の物置に潜んでいたが、そこに近づいても死なない女性が現れて…

設定が面白い。
特に前半はどうなってるのかとワクワクして楽しい。
これ私はDVDを1人で観たんですが、複数人で観てああだこうだと感想を言うのが楽しそうな作品だなと思いました。
もうちょい評価されていいんじゃないかなぁ。