フォロイーさんのレビューで「今もどこかで誰かが自分はおかしいんだと教え込まれ」という文を読み、しっくりきました。
「普通なら〜だよ」みたいな冷笑と叱責で他者を変えようとする光景と似通っています。
宗教に限らず、自己啓発などに染まっている人が日本にもたくさんいて、どんなに標準的な良さであっても「この思考こそが絶対!」と周りにも強要したら、映画の登場人物(暴力的なトレーナー)と同質だと思います。
映画内のそこはマインドコントロール下手な施設でしたが、現実ではもっと上手いマインドコントロールがあります。
宗教のそれは非難しても、慣習または新しいスタンダードに盲目的に迎合させようとするものは責めない社会も、よほど恐ろしいです。
同性愛の矯正施設としてだけではなく、世界全体、社会全体の縮図としても感じられました。
パッと見では、liberalからは称賛されそうで、Hard-Line Conservativeからはアンチ宗教布教&フェミニズム映画と言われそうな作品。
現代社会の縮図として見た場合には、その二項対立は変容すると思いました。