ぴよさん

ある少年の告白のぴよさんのレビュー・感想・評価

ある少年の告白(2018年製作の映画)
4.3
ルーカスも、グザヴィエドランもよかった
ゼィヴィア役のセオドアも

決してそうではないのに、まるで悪いことをしているような気持ちにさせられる
ぼんやり輪郭の見えない大樹から落ちてくる枯葉をゆっくり集めていくような本作は、その物語の芯が明確化したのと同時に、己の中にぽっかりと穴が空いていることに後から気付かされる
それはアクセサリーばかりが集まってしまって、肝心の服を持ち合わせていないような、お風呂に入ったのにタオルと下着を忘れてきてしまったような、否が応でもその事実に向き合わなければならない魔力があった

期せずして牧師が父親の作品が連続したけれど、こちらは自分の父親と重なった
なにかに属することを強制されないこの国を良しとするか、自分のなかで実体を帯びてきた芯がぶれるのはきっと容易い

人間の脳ってなんて単純なのだろう

ヘテロこそ正義!!は、ちょっと怖い
人間としての最上の幸せは、新たな命を育むことにある みたい
神を冒涜しているのはどっちだ
ぴよさん

ぴよさん