Ryan

工作 黒金星と呼ばれた男のRyanのレビュー・感想・評価

工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)
4.3
国家の敵は政治家


ストーリー
1992年。韓国軍の将校の男は、北朝鮮に潜入して核開発の実情を探るよう命じられる。黒金星 (ブラック・ヴィーナス)というコードネームを与えられた彼は、やり手の実業家になりすまし、北の重要人物と接触する機会を窺う。


主演 ファン・ジョンミン
監督 ユン・ジョンビン


スパイ映画の中で群を抜いて面白い
ハリウッドの大作よりも面白いかも
内容はかなり難しく、用語の羅列で頭を抱える。しかし、物語が進むにつれ次第に明らかになっていく国家権力とその中に芽生え始める友情には驚きと涙する。
軽快なテンポで韓国映画風から序盤は始まり物語がクライマックスに近づくにつれ大人の世界への切り替えが巧妙。
最初は核弾頭の確認をする任務だったのに徐々に国や政治家に巻き込まれていき身動きができなくなる緊迫感はたまらない。
階層も考えながら観てしまう

キャストがめちゃくちゃ上手い。
主演のファンジョンミンの事業家とスパイの顔の切り替えが観客にはわかるけど映画的にはわからないというすごい演技。
さらにイソンミンの懐柔の余地も与えるような柔らかさと威厳のある演技には思わず震える。
キ・ジュポン扮する金正日登場には大丈夫なのか!?と見まごうほどであった。

韓国映画はやはり面白い
見応えある映画好きにオススメ
Ryan

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