Moet

ジム&アンディのMoetのレビュー・感想・評価

ジム&アンディ(2017年製作の映画)
3.5
「怒りがないと何も生み出せないから」
「アンディだった頃は最高の気分だった ジム・キャリーを休んで自分自身から解放された」

憑依とかの域を超えて”本人になる“役者の真髄に触れる。

ジム・キャリーのあまりの迫真さにヘアメイクの女性が泣き出すシーンが強烈に良かった。それも怖くてとかじゃなくて、自分の身内のことを思い出して涙を流すの。ジム・キャリー本人がジム・キャリーという人間をコントロールできていなくて(いや、アンディ・カウフマンと言った方がいいのか)、人の気持ちの奥深くに意図せず入り込んでしまう感じにゾッとした。この人の演技って演技じゃないって思って怖かった。本人もかなり驚いているような素振りを見せていたのが、その凄さを物語っている。

僕たちこそが宇宙だなんて、こんなかっこいいこと言えるのこの人だけだ。
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