NAOKI

プリシラのNAOKIのレビュー・感想・評価

プリシラ(1994年製作の映画)
3.7
おれがまだ二十代の頃…ヒロという親友がいました。
彼はゲイでした。

そういうと最近テレビで活躍しているオネエ系のタレントさんとかを連想される方もいらっしゃると思いますが、当時はまだ同性愛者にそれほど寛容な世の中ではなかったのでヒロは、おれや周囲の仲間達にもゲイであることは隠していたし、格好も普通の男の姿で…ていうかメチャクチャ格好良かったですよ😁💦今のイケメン俳優とか目じゃないくらいかっこ良かった💦

あるとき二人で映画の帰りオープンカフェでお茶しながら「『スピード』やべぇ面白かった!」などと話してると、二人連れの女の子が「良かったらご一緒しませんか」と声をかけてきたことがあった。逆ナンだぁ!するとヒロが
「悪いけどちょっと大事な話してるんだ…ごめんね」
(おれの心の声)オーイ~💦ヒロ…ちょっとお話ぐらい…おれは全然かまわないけど…
女の子たちはちょっとプライド傷つけられたか行っちゃった…
「ナオ(こう呼ばれてた)あんなチャラチャラした子に引っ掛かっちゃダメだよ」
オーイ~💦おれは全然引っ掛かっちゃっても構わないけどな~💦
あの二人は明らかにヒロ狙いでおれには何もいう資格はなかったが…相談くらいしてくれても…というくらいかっこ良かったんです😁💦

ヒロはいいとこのご子息だったようできれいな部屋にでかいテレビを持っていました。ビデオ持って押し掛けて勝手に映画観賞会…よくやったなあ😁

ここでこの「プリシラ」を観ました。
砂漠を町から町へどさ回りする3人のオカマちゃん…プリシラ号はどこまでも走る走る🚌
途中の町で名優テレンス・スタンプ演じる初老のオカマが…かっこよくもなんともない狸オヤジみたいなやつに惚れて町に残ると言い出す…旅立つ朝、小さなブーケを持ってバスを見送るテレンス・スタンプ…

おれはその姿を見て感動したのです。
「なんか分からんが可愛い!」
ヒロが「お前…素質あるんじゃないのか😁?」このとき彼がゲイだとはまだ知りませんでした💦
「そうかもしれない…女好きのつもりだが…何でこんなにおれは感動してるんだぁ?」
(あっぶね~💦)

そんなある日、仲間の一人のネズミみたいな顔をした奴が「お前…ヒロとよく遊んでるみたいだけど…知ってんの?あいつホモだよ…お前ヤバくないの?」
「それがどうした?ホモだかレズだか知らんがあいつはいいやつだぜ…少なくとも陰でこそこそ友達の秘密をチクってる奴よりはな!」
ネズミ男はぶつぶついいながら退散したが…その数日後、約束してた映画に行くためにヒロの部屋を訪ねたが様子がおかしい。
どうやらネズミ男があることないこと仲間達に言いふらしたようでヒロの秘密をおれが知ってしまったことを聞いてるみたいだった。
「あいつが何言ったか知らんがおれは何にも変わらんぞ!だいいちおれがお前と会わなくなったらこれから観に行く「マーズアタック」の感想を誰と語り合ったらいいんだ?」
「ナオ~❤」
「うわぁ!やめれ!やめれ…ダメだ~💦、そんなとこ…いやん💕」

というのはウソだが😁それからもヒロとの交友は彼が仕事の関係で東京に行ってしまうまで続いた😁

それからはすっかり疎遠になってしまったが…ヒロ…元気にやってるかな?
もしお前がプリシラ号で現れておれを砂漠の旅に誘ったら…おれはどうするだろうか?
プリシラ号に乗ってしまうかもな😁💦
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