ヤマト

犯罪都市のヤマトのネタバレレビュー・内容・結末

犯罪都市(2017年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

【 おっ“カネ〜”漢たち 】
 凄い作品である。
 とにかく怖い。
 とにかく激しい。
 とにかく面白い。
 息もつかせぬ展開に、こちらの予想を上回る怖くて激しい駆け引き。視聴時間があっという間だ。

 危ない人と関わりをもつと恐ろしい展開に巻き込まれるということがよく分かる。またお金の問題も然り。お金のことはきちんとしなくてはならないと身が引き締まる。おそらく本作は、その最恐の例になりうるが…。
 マ・ドンソクの豪快な捜査がたまらない。ズカズカ入り込んで、ガシッと捕まえ、思い切り引っ叩く。オフの日は大酒である。それはもう観ていて爽快である。百戦錬磨ともいえる豪傑だが、確か中盤で、「本当は怖い」と口にしていたのが印象的だ。時折見せる優しさもそうだし、豪快に包まれる繊細さが垣間見えた。強さの秘訣はそういうことか。この漢、おっ“カネ〜”。
 長髪のユン・ゲサンがとにかく凶悪で怖い。お金のためなら相手がどうなろうとお構いなし。あの眼光と不適な笑み、不死身とも思える生命力にただただ圧倒される。部下ふたりも、何も言われるまでもなく屈強で厄介な存在だということが分かるのだ。まさしく凶暴・凶悪集団である。この漢(たち)、おっ“カネ〜”。

p.s. 一番怖かった漢は、“スタン”弁護士である。
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