むうぴょんこ

MAROKO 麿子のむうぴょんこのレビュー・感想・評価

MAROKO 麿子(1990年製作の映画)
5.0
【努力もせずに理想郷を追い求める滑稽な男性達を愉しむ究極の天邪鬼的な家族ドラマの傑作!!】

レビュー作品を選定してる彼女が海外出張中という事で・・・勝手に私好みの作品を思いっきりレビューしちゃうぞっ(笑)

そんな今回、皆さんにご紹介するのはオープニングからの5分で視聴者を完全に置いてきぼりにする作品で・・・ほら、本作のレビューだってコメントされてる方はたったの4人だけってのが作風の凄まじさを物語ってるでしょ??

ホントにかなりぶっ飛んで暴走しちゃってる脚本と内容なので、暑苦しいのが嫌いな方、面倒くさい事が大っきらいな方は即座にご退場願いますっ!!

Aussteigen!!Aussteigen!!

えへへ・・・これで残ってるのは虐められるのが好きな人だけだよね??

スパイダーマンのネットでグルグル巻きにされて10日間熟成された後、まな板の上で猟奇的な彼女に叩かれて、ハルクに踏まれ、剣心に切り刻まれた後、波動砲とマクロス砲で交互に焼かれて、ネズミのレミーに煮込まれるのが大好きなM気質バリバリの資本主義の豚の皆さん・・・心の準備は良いですかぁ~??

では、行きますよぉ~!!

【本文】
えへへ・・・むう(私)好みの作品って事は当然、押井守監督作品で・・・しかも普通の方には面白さが微塵も感じられない、突き抜けすぎて銀河の彼方に飛んでちゃったような感じの作品を今回、ご紹介しちゃいましょっ!!

1990年に劇場公開された押井守監督作品『MAROKO』です!!

この作品、本当は1989年に先行発売されたスタジオぴえろ10周年記念作品であるOVA(Original Video Animation)の『ご先祖様、万々歳!』が元になっており、全六話を90分に纏めた・・・まあ、営業不振で投資を回収する為によくある手法で公開された映画作品なのです!!

この事実からも本来ならばOVAの全6話で完結しており、総集編的な映画版など必要ないはずが、それでも作って公開したって事はOVAの販売が大コケだった証拠で・・・まあ、この完全に視聴者を突き放した作風ならしょうがないよねって心の底から納得してしまうのです(笑)

そんな台風にも似た作風をちょいと味わってみてね!!

【Youtube ”予告編”】
https://www.youtube.com/watch?v=2q9mR1G36KU

アニメなのに全編に渡って舞台劇的な作風で・・・ほら、頭の中をグチャグチャにされちゃうのが大好きな方にピッタリの作品と言っても過言ではないでしょ??

そんな本作の内容とは・・・
13号埋立地(お台場)もしくは近辺の、たった一つしかないセイタカアワダチ草に囲まれた高層マンションに住んでいる家族にある日、一人の少女が訪ねてきた。

その少女は未来から来た子孫だと宣言、家族それぞれの裏寒い思惑の元、同居する事になり・・・的な話で!!

確かにこうやっていきなり”私はあなたの孫です”って女の子が訪ねてきても序盤の話のように現実的には理解できないっていうのが普通で・・・でも家族全員が怠惰で普通の日常に飽き飽きしてる現状があると、その自称、孫という女の子を中心としたキラキラとした輝かしい未来を夢見てしまうのも・・・仕方ないかもね??

それに似た状況って保守的な女性には理解が難しいと思うけど男性が目を輝かせて通うキャバクラやクラブ、ガールズバーで・・・

男性が落としてくれるボッタクリ料金の為だけに、女の子たちが精いっぱいの愛想笑いを振りまきながら見かけ上は熱心に、加齢臭で味付けされたオヤジのつまらない自慢話に付き合ってくれるある意味、女性と本当に付き合った事が無く、過去モテた事も無い心が貧弱な男性の理想郷で・・・

正気に戻ればそんな悲しい現実に気が付くのにも関わらず、それでも足繁く通ってしまうのは、例えそれが全て虚構であってもそこに自分が理想とする居場所があるからで・・・

それに似た理想的な未来を夢見て暴走した男性によって家庭が崩壊するのは当たり前のことで・・・って、ホント、男性ってどんだけ○鹿なんだろうねっ!!

本当に世界的に見て日本人男性って趣味が無さすぎる!!
趣味が無いから仕事に傾倒し、仕事が無い休日は家庭で粗大ゴミと化す事で家族内でトラブルを起こし、どんどん自分の居場所を失くしていき、そういった虚構の理想郷に逃げ込んでいく・・・それってね、私達みたいに共通の趣味を持つ事で解決できる問題なのです!!

男性の皆さん、本当に趣味を持ちましょう!!

その中でも釣りってスッゴク面白いよぉ~・・・『1時間だけ幸せになりたくばお酒を飲みなさい。3日間だけ幸せになりたくば結婚しなさい。一生幸せになりたくば釣りを始めなさい。』って言葉があるくらい釣りって素晴らしい趣味だと思うけどね??

あはは・・・釣りが嫌ならツーリングやサイクリング、ドライブでもいいし、BBQやキャンプ、スノボにスキー、ボディボードやウインドサーフィン、旅行やPC自作、はたまた車やバイクをいじったりもスッゴク面白い・・・って、話がずれちゃった(笑)

まあ、そんな自分が理想とする未来など、自分から率先して作ろうと努力し続けないとできるわけがないので・・・努力もせずにそんな可能性を望んでいる男性って・・・本当に嘆かわしい(泣)

”でも、何もしなくてもそんな未来がある可能性だって100%否定できないぞっ?”って、声が聞こえてきそうだけど・・・それは無理っ!!

長い日本の歴史の中でも、それを実現できたのはたった独り・・・”わらしべ長者”だけなのです!!

ここで虚構の理想郷に夢中の空しい男性たちに劇中の言葉を借りて活を入れるぞっ・・・なので、私の叫びを聞けぇ~~っ(笑)

”可能性と言う言葉は無限定に使われるべきではありません。常識的かつ日常的、即ち現実的な範疇でこそ使われるべきであって、タイムマシン(キャバクラ)だの、タイムトラベル(クラブやガールズバー)だの、そういったSF的(ありえない虚構)且つ、ファンタスティック(決して実る事が無い理想)な設定を、現実的であるべき家庭内(のドラマ)に持ち込むことはこの私が許しませ~ん・・・ひゃぁぁぁぁぁ~~~・・・(即座に)やめぇ~~い!!”

あはは・・・やっぱり暴走しちゃった(笑)

ま、趣味が無い男性はほぼ100%、性(セッ○ス)に走るから・・・大切な彼氏やご主人が”田代まさし”にならないように女性がしっかりと手綱を付けて管理すべきだと思うよっ!!

それで話は戻って・・・押井守監督作品なので例によって天才川井憲治さんが楽曲を担当してますが・・・二曲目の主題歌がひどすぎるよぉ~・・・って、まさか押井監督だからもしかしてわざとそうしたって・・・考え過ぎかな・・・いやいやいや・・・半分くらいの確率でありえるかもね??

【Youtube ”ご先祖様万々歳!OST”】
https://www.youtube.com/watch?v=jtveidAck5c

それで本作の主人公である犬丸ですが・・・先にレビューした『立喰師列伝』で紹介した”嘆きの犬丸”で・・・果たしてこの作品は全て彼の作り話だったのか、それとも真実だったのか・・・それを踏まえて視聴すると面白さが倍増すると思うよ!!

こうした作風なので残念ながら彼女は観てない・・・でも観たとしても評価は良くて2点・・・いや評価できない方が確率が高いと思うので・・・本当にクラウザーさんに蹴りをバンバン入れられても喜ぶ人にしかおススメできないよっ??

なので例によって今回の評価は私の独断と偏見により、満点評価です(笑)

釣りに行きたいけど暴風なので行けず、ストレスが溜まってる・・・むうでした!!