ウォシ

ハブ・ア・ナイス・デイのウォシのレビュー・感想・評価

ハブ・ア・ナイス・デイ(2017年製作の映画)
3.0
恋人の整形手術代を得るべく、ギャングの金を持ち逃げしたチンピラを巡って街中の悪党が群がるワンナイト犯罪群像劇アニメ。

一時期ヒューマントラストシネマにて流れてたJAIHOのCMで見かけて以来長らく気になってた映画。
今日たまたまU-NEXTで何気なく検索かけてみたら見れるようになってたので運良く辿り着けました笑

まるで実写を取り込んでアニメ加工したかのような不思議なタッチのアニメ。(実際そうなのか、手書きなのかは情報が無さすぎるので不明…)
「ハッピーピープル」のような青年誌漫画的なちょっと気持ち悪さのあるリアル調のキャラデザなので、好き嫌いがかなり分かれそうだが個人的にはアリ。

動きもどことなくフラッシュ倉庫のアニメみたいなものすごく平面的なもので独特。
ぬるぬる動く神作画が当たり前となった今これを見ると物足りなく感じるとは思うが、これはこれで異質さがあって面白い。
特に殴るモーションのコマ落ちっぷりはカオス度が増してる。

タランティーノやガイリッチーを意識したような群像劇で、無関係と思われた人々がどんどん同じ現場に収束して修羅場になっていく面白さがあります。

ただ悪い意味でタランティーノに影響されたであろう意味のない無駄話が露骨過ぎて間伸びしてるのがかなりマイナス。

あれは無駄話をする事でその人の個性が見えてくるのが良いのだが、本作の場合は無駄話をするためだけの本筋と絡まないキャラが出張るというもの。
物事の教訓だったりとある程度意味は含まれてるのだろうが、この現金争奪戦にはあまり関係のない話。
77分と短めの映画のはずが妙に長く感じてしまいました。

セリフのやり取りが面白くないという難点はありましたが、誰がどのタイミングでかき乱すかの面白さはありましたのでそこそこ楽しめるかと思います。
ウォシ

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