ほーりー

アンリエットの巴里祭のほーりーのレビュー・感想・評価

アンリエットの巴里祭(1954年製作の映画)
3.7
新作映画の脚本執筆のため、二人の脚本家がああだこうだと議論していきながら、ストーリーが展開されていく大変洒落たコメディ。

片やエログロ志向、片や純愛志向の二人だもんだから、話がダッチロールしながら突き進むのが面白い。

一番傑作なのが、脚本家が映画のネタになるようなニュースを探そうと新聞を読む場面。

「なになに…"子供の目の前で自転車を盗んだ父親が逮捕…"、それから"ある田舎の共産党の村長が旧友の神父との対立が激化して乱闘騒ぎ…"

こんなの映画に使えるか!!」

片方はあんたの映画でしょ!デュヴィヴィエ!と思わず突っ込んでしまった。

しかし、あくまでもワンアイディアだけで作っているため、くれぐれもそれ以上の内容は期待しない方がいいかもしれない。
ほーりー

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