成田007

ミクロの決死圏の成田007のレビュー・感想・評価

ミクロの決死圏(1966年製作の映画)
4.0
潜水艦をミクロのサイズに縮め、身体の中を旅行する。考えただけでワクワクすることを映画にした今作。

神秘的な身体内部の様々な器官を冒険しながら、器官のもつ機能を疑似体験できる不思議な映像。

今作が公開されたのは1966年、そして同年にはアカデミー賞の美術監督・装置、特集視覚効果の2部門を受賞している。

CGがない時代にあんなに神秘的な映像が作れるのかと驚きの連続でした。色鮮やかに、時に不気味に身体の持つ多様性を表現しています。

人間の身体は宇宙のように不思議だとよく言われますが、今作はそれを見事に映像として表現しています。

また、SF映画として面白いのはもちろんですが、潜水艦という密室を用いた心理的不安を煽る不測の事態が次々と起こり、ストーリーを飽きさせる暇はありませんでした。

目でワクワクし、ストーリーでハラハラさせられるSF映画の傑作です。
成田007

成田007