もりいゆうた

サニー/32のもりいゆうたのレビュー・感想・評価

サニー/32(2018年製作の映画)
4.2
『死刑にいたる病』までに白石監督の予習で見た。とにかくハードル下げて&深夜に見たからか、それなりに楽しめました。こんなむちゃくちゃな胸糞映画撮った次の映画で、よくもまぁ『孤狼の血』という傑作が生まれたなぁと思う。

もちろん誰も駄作になると思って作るわけないだろうし、傑作になると信じていても駄作になることはあるだろうし、逆に作っていくうちに気付いたら素晴らしい作品が生まれていたということもあって、あと自分ではもうどうすることもできない時代というものがあって、そこにうまくぶつかるかどうかは運次第みたいなところもあって、

だからこそクリエイターは作り続けなければならないんだろうなぁと思った。そうすればいつか出るんだろうね。語り継がれる傑作が。



ピエール瀧とリリー・フランキーは相変わらずいい顔してた。「犯罪史上最も可愛い殺人犯」っていうあらすじも気になる。そこまでは良かった。

「佐世保小6女児同級生殺害事件」がモデルみたいで、この事件のWikipedia読んでいたら、凄惨さがあまりに詳細に書かれていて気持ちが悪くなった。

映画化されるレベルの事件はたいてい本当にこと細かくWikipediaに書かれていて、いつも思わず読んでしまう。毎回、読み終えると気分が悪くなるけれど、読んでしまう。

うまく言語化できてないけど、こういう事件(物語)には人を惹き付ける何かがあるんだろうなぁと思う。

「現実に起きるはずのないことが起きてしまった」ってことに人は魅了されるのかな?この世あらざるものに。

結局見たことないものに人はワクワクする。知っている人の知らない話とかも。最近話題のガーシーチャンネルがそれだと思うなぁ。