CHEBUNBUN

恋愛プランナーのCHEBUNBUNのレビュー・感想・評価

恋愛プランナー(2014年製作の映画)
3.5
【恋に恋するウェディングプランナー】
Netflixナイジェリア映画『恋愛プランナー』を観た。他人の結婚ばかりプロデュースしてきたウェディングプランナーが婚活をする内容だ。日本のドラマにありそうな内容ですが果たして...

ウェディング・プランナーのモー(ウェルチェ・オピア)は、他人の結婚ばかりプロデュースしており帰りも遅いことから両親に心配されている。全然恋愛できていないことに不満を抱く彼女はVlogを始める中で、インターネットを使った婚活に挑戦する。しかし、中々上手く行かない。彼女を訪ねてきたのは不細工な男でガッカリした彼女は立ち去ってしまう。そんな中、悪友が彼女のもとを訪ねてくる。自分の結婚式をプロデュースしてほしい。果たして彼女は結婚式を成功させることができるのか?また運命の相手を見つけられることができるのだろうか?

ナイジェリアは『ナマステ・ワハラ』を観た時も感じたが、強烈な結婚至上主義が支配しているように見える。映画も結婚し、子どもを授かり、家事をする人生に抵抗しているように見える。そのせいか映画の中の殺伐とした人間関係がグロテスクに映る。本作は、恋愛に関してのマウント合戦が壮絶であり、職場では同僚が露骨に恋愛アピールをしてきたり、悪友は「1,000人、私のメンツ的に最低この人数は呼ばないとね。あんたできないの?昔からの知り合いということもあり、敢えて有能なエージェントを使わずにあなたに仕事を割り振ったのよ。できるかしら?」と圧をかけていく。一方で、モー自身も性格が歪んでおり、見た目だけでまともに話さず男を拒絶したりする。

終盤に明かされるある事実もナイジェリアの恋愛至上主義を象徴するもので、かなりキツい内容であったが興味深くもありました。

本作はフランスや日本でグローカルリメイクすると面白いかもしれません。
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