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ラスト・シャーマンの腕のレビュー・感想・評価

ラスト・シャーマン(2016年製作の映画)
3.0
鬱った学生が治療を求めアマゾンの奥に行くドキュメンタリー。

原住民が信仰する幻覚作用のある植物とそれを飲み込む非営利組織団体。


フィクションかノンフィクションかで根本的なメッセージが180度変わる。

監督的には
小規模のローカルなものを『外部』が奪う苛立ちを映したかったんだろうけど、
メジャーデビューしたバンドに対してうじうじ言う古参ファンみたいな雰囲気があってちょっと臭い。
今回の場合はスカウトしたレーベルへの批判描写が目立つけど、需要が高まったなら吸収されて然りでそれが世の常。

1人1人をピックアップしたら感情的になりがちだけど、そんなものより幻覚植物と村の存続、これからの医療機関の発達を加味したら今作の本質そのものが曖昧で『外部』である監督一個人の駄々っ子のような考えが頭をよぎってモヤモヤした。

実際にセレモニーは存在して体験談をブログ記事にしてるのが結構あった。
結構前から商売化されてるし、やっぱりこの監督の『外野感』がちょっと苦手でした。
ラストの「まだ生きてるのが大切だろ?」も苦し紛れの感情フェイクっぽくて…うん…。
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