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プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレードのharuのレビュー・感想・評価

3.5
イケメンすぎるモーツァルト。

「フィガロの結婚」が絶賛大ヒットしたモーツァルトは単身プラハに招かれ、新作オペラに着手。そこで新人歌手のスザンナと恋に落ちる。ところがオペラのパトロンであるサロカ男爵もスザンナを狙っており、モーツァルトに敵意剥き出し!そしてついに事件が起きる…!

私の中で「モーツァルト」と言えば、「アマデウス」のおかげですっかりスーパー変人なイメージが定着しているんですが、本作のモーツァルトはわりとマトモ。しかも大変なイケメンです。「誘惑のマスカレード」というタイトルもあって、てっきりモーツァルトが妻子がいる身でピュアな女の子を食い散らかす話かと思いきや、純愛の末に「ドン・ジョヴァンニ」が生まれるという、意外と真面目なストーリーでした。スザンナ役が「セイントモード」のモード。めちゃくちゃ可愛いです!
さて本作のモーツァルトとスザンナの話はフィクションのようですが、二人の話が「ドン・ジョヴァンニ」とリンクしていき、終盤は大いに盛り上がります。中盤のサロカ男爵の策略がちょっとアレなんですけど、彼がヴィランのお手本のごとく心から悪人なのと、スザンナが意外と大人なので、面倒くさい男女のワチャワチャもなく、悲恋だけどスッキリ。ラストにモーツァルトが無事に作品を作り上げられたのは、間違いなく嫁の功績。完成させるまで逃がさねぇぞ!という嫁の強い心意気を感じました。
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