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リトルデビルのkuuのレビュー・感想・評価

リトルデビル(2017年製作の映画)
3.4
『リトルデビル』
原題Little Evil.
製作年2017年。上映時間94分。

タイトルからエスターのようなガチのホラーかと思わせるが、コメディ色アリのホラーパロディ(オーメン《1976》)アメリカン作品。
監督を見ると、
『タッカーとデイル史上最悪にツイてないヤツら』のイーライ・クレイグで合点がいく方もいるかもしれませんし、今作品も、いい意味で期待を裏切ってくれる作品でした。

義父のブラッドウィリアムズにアダム・スコット、ルーカス・ブルーム役にはアダム・スコット(この子役オドオドロシイ役にハマってるが今作品以外に映像で見たことないなぁ)
母ちゃん役には、ドラマ『LOST』
やとエエ味出してたケイト役のエヴァンジェリン・リリーが演じてました。
他にはブラッドウィリアムズ。
実生活やと、児童保護サービスのシャイロック役のサリーフィールドとイーライクレイグ監督は実の母ちゃん息子。

美しい妻とその連れ子、新しい家族と共に幸せな男を待ち受ける落とし穴。決して笑わない義理の息子の存在が、やがて恐ろしい悪夢を呼ぶ。

今作品はNetflixで知られていない映画の一つに数えられるかな。
そのリストに名を連ねている(そんなリストが有るかどうかわかりかねますが)と云って今作品は、ある種の子供が憑依され、悪の手先であることを知った両親が、そのために生じる感情的な葛藤と格闘する物語アルアル。
こないなホラーのサブジャンルのあらゆるビートに適合していると云えるか。
しかし、この作品は、これまでの類似作品よりも個人的にはずっと優れていると思います。
ある野郎が美人女子と結婚するが、その女子にはまだよく知る機会のない息子がいた(まあ、この点については少し問題があったが、この映画がとても楽しいので、その点は目を瞑り)。
もちのろん、少年の義父となった彼は、新しい家族の周りで起こる致命的な超常現象という点で、期待以上のものを小生は手に入れれたかな。
正直なところ、目新しいことは何もないが、大きな違いは、今作品が単なるホラーではなく(実際、血みどろや怖いものはあまりない)、間違いなくホラーコメディであることちゃうかな。 基本的には、ストーリーそのものが古く、オリジナリティがなくても、脚本がよくできていれば成功するというし、今作品はそないな例の一つかな。登場人物のキャラが面白くて、互いの不協和音のメロディが妙に調和しているようで(一見矛盾してるが)、飽き飽きしたジャンルの型やプロットの穴など、ほとんど話題にする価値もないかな。
ユーモアも効いているし、大爆笑するような場面はほとんどないが、終始笑顔で過ごすことができる。
つまり、家族の大切さ、いや、自分が選んだ家族の大切さについてかな(そこまで壮大でもないが)。
義理の親が選ぶ役割を認め、その役割に伴ういくつかの落とし穴を指摘してはいるんじゃないかな。
今作品について他に書くべきことはそないにない。
単純にオーメン系のホラー映画を観たことがある人なら目新しいことは何もない。
それほど怖いわけでも、グロいわけでもないが、おもしろかった。
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