マリア

クローズド・ガーデンのマリアのレビュー・感想・評価

クローズド・ガーデン(2017年製作の映画)
3.0
この映画で、第二バチカン公会議以前の修道院の生活やシスターという立ち位置についての思想を理解できた。
メリル・ストリープ主演の「ダウト~あるカトリック学校で~」ではDVDには特別収録として、実際に第二バチカン公会議によって、シスターのあり方や教会自体が大きく変わった、ある意味激動の時代の最中シスターであり続けた方々(記憶が定かではないがやめてしまった方もいたかも)のリアルの声が収録されている。
全世界の信者も驚いただろうが、シスターにとっては立ち位置が変わるという大きな変化への抵抗と悲しみが、この映画ではよりリアルに描かれている。

今は聖職者の成り手が少なく、強い信仰心があれば志願者として以前より入会しやすくなった事、厳しい処罰は現代に適さないとして昔よりは規律が穏やかになっている事は知っている。

しかし昔は適性を計りふるいに分けられ、選ばれた者だけがなれる特別な存在だった事を改めて理解した。
厳しく律する事で、より神聖さが増して見えるという事もこの映画から感じる。
マリア

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