みーこ

カンナさん大成功です!のみーこのレビュー・感想・評価

カンナさん大成功です!(2006年製作の映画)
3.5
この映画、原作の漫画のタイトルがそのまま邦題になってるので『カンナさん大成功です!』だけどヒロインの女の子の役名は「ハンナ」です。(←ややこしい。)笑
ちなみに、韓国での原題は『美女はつらい』で英語のタイトルは『200 Pounds Beauty』です。

ハンナ(キム・アジュン)は巨漢でブサイクで、オシャレも放棄してて全くイケてない女子なんだけど心は優しくて、歌が抜群に上手い!

容姿のせいで好きな人に振り向いてもらえず人から酷いことばかり言われ自殺を図るけど死にきれず・・・
ついに、全身整形を決心します!

手術は大成功!!完璧すぎて、あまりにも自然な仕上がりに。。。
ハンナという名を捨て、美しいジェニーとして生まれ変わります!

今まで、ブスだ、デブだ、と罵られていたハンナが美女になった途端に男性たちにちやほやされ、その違いがあまりにも露骨でおもしろかったですw

やっぱり女は綺麗じゃないとダメってことなのか・・・・?
まあ、綺麗な方が、断然お得だよね~~~。ってことをつくづく思い知らされました。笑

こうして美貌と成功を手にしたジェニーだけど、”ハンナ”としての自分を捨てたことで
やはり失ってしまったことも多くて。。。

所詮、男は「綺麗になるなら整形もOK。だけど自分の彼女は整形した女は嫌だ。」という考えで。。。
ハンナは自分を偽り、別人として生きることが段々辛くなってくるんですよね。。。

結局この映画の言いたかったことは
整形したって、私は私。
過去のデブでブサイクなのも私。
整形して美しくなって、自信を持って街を歩けるようになったのも私。
すべてひっくるめて、これが私なんだ!
ってことなのかな。

整形大国の韓国が、整形についての現実をリアルに描いているな~と思いました。
美しくなりたければ整形をすればいい。
だけどやっぱりナチュラル美人の方がもてはやされる現実。
でも整形を隠して自分を偽る必要なんてないじゃん!
みたいな。。。

あと、キム・アジュンがめちゃくちゃ歌が上手くて驚きました!
キム・アジュンの歌を聴くだけでも価値ある作品です。

(2008年に視聴時の感想です)
みーこ

みーこ