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ラヴァーズ・キスのCS80のレビュー・感想・評価

ラヴァーズ・キス(2002年製作の映画)
3.0
「もっともっと外には色んな世界があるのにね」

彼女は彼が好きで、彼は彼が好きで、彼は彼女が好きで、彼女は彼女が好き。
誰もが叶わない恋心を抱きながら、短い10代の最後に向かって生き急ぐ。

中学生の頃から読み続けてきた吉田秋生さんの原作漫画の中では比較的読みやすい短編作品の映画化。
かなり期待して映画館に足を運んだけれど、少しガッカリした思い出があります。
でも久しぶりに引っ張り出して見直したら、割と忠実に作られていて、若かりし宮崎あおいさんや成宮寛貴くんを見られたので満足。
映画作品としては演者の技量不足はあるけれど、もしかしたら「海街diary」も今なら好きかも。

原作の中での
「好きなんやあんたが、会うた時から好きやったんや」
などの苦しい告白のセリフに萌えた者としては、
ラストのベンチでの高尾と篤志の一瞬のフレンチキスは、何だか切ないけどいいな〜
と、微笑ましく眺める初老に近づく自分がいました。

「河よりも長くゆるやかに」か「カリフォルニア物語」をどなたか映像化してください。
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