このレビューはネタバレを含みます
映画監督であり、ロードバイク選手でもあるブライアンがドーピングを使い、アマチュアのロードレース大会(ツールドフランスのコースを使う世界最大級のレース)で上位入賞を目指すというところから物語は始まります。
正しくドーピングをする為にスポーツドクターの協力を仰ぎますが、直接協力してもらえる人はアメリカにはおらず、ロシアのロドテェンコス博士を紹介されます。
博士はスポーツ科学の分野で秀でた才能を発揮する博士であり、ドーピングのプロフェッショナルだったのです。
博士の指示により、ドーピングをして、正しく効果の出るトレーニングを重ねた監督は無事レースに参加することができたが、、、
結果は前回参加よりも順位を落とすことになってしまった。
ロードバイクの世界ではドーピングよりも個人の資質が重要だと力説する監督。
博士と監督はドーピングを通じて友情を育んでいく。
ここから物語急展開を迎える。
博士のラボにオリンピックの委員会からドーピング疑惑で調査が入ることに、、、
ロシア政府は証拠の隠滅の為に、ラボの関係者を粛清していく。
その中で、博士の研究仲間が亡くなってしまう。
次は自分が殺されると博士はアメリカへの亡命を希望する。
博士の亡命を必ず成功させると監督はアメリカ政府と交渉や調整に奔放する。
ドーピング大国ロシアの驚くべき事実がリアリティをもって明かされていく。
ドキュメンタリーなだけあってかなり手に汗握る映画です。