ブルース・リーもびっくりな、
"Don’t think, feel !"作品。
ディスっている訳ではなくて、よく分からないけど引き込まれる、とっても魅惑的な物語。
ちなみに私は大好き。
目眩がするような映像と色っぽい色彩観がタイプ過ぎて、それだけでもう星3つ。
女優志望ながらも芽が出ずサーカス団で働くオリアアキを中心に、現実と幻想が交錯するめくるめく官能的な世界。
1時間半の間、迷宮に迷い込んだような、はたまたどっかにトリップしたような、不思議な気分を味わえます。
ストーリーも曖昧だし、脈絡のないシーンの連続なんだけど、見終わった後もふと映像の断片を思い出すようなキッチュさを持っている。
それに台詞がいちいちキザで素敵。
「ジントニック。ライムじゃなくて、オレンジで。」ってすごく気が利いてる。
30歳を目前にした女性の哀しみと再生を、新しい切り口で描いているのが新鮮でした。
見世物小屋、オーロラ、屋上のベッド、全てのシーンが夢のように美しく、クラクラする程にムードを感じる。
なかなか形容しがたい映画だけど、とっても心地良い時間でした。桜井ユキ、好きだなー。