からあげ

四月の永い夢のからあげのレビュー・感想・評価

四月の永い夢(2017年製作の映画)
3.8
3年前に恋人を亡くしてから心が
止まってしまう。
そこからずっと真っ白な四月の中に
彼女はいた。

主人公初海の部屋の扇風機や風鈴や服装
にレトロ感が醸し出されていて
落ち着く癒しと懐かしさの中に子供の頃
の家族団欒を思い出すと寂しさに襲われ
た。

人は失いながら新しいものを見つけてい
くもの‥
こんな台詞があって沁みて、、
そのとき観て良かったと感じた。

男と女って別れ方は生きていく中で大事なんだ
と思えてしまう。
しかし、綺麗に愛情を持ち別れられるのならば
きっと別れないで一緒にいるんだろう。
綺麗な純な愛情を持てなくなったから別れてし
まう訳だから綺麗な別れ方って少ないと思う。
救いは、まだ相手が生きている。
同じ時間の中で共に生きる。
時間と共に懐かしさを感じられ許し許されなが
ら前へと進んでいく。

しかし、死んでしまったとなれば‥
真っ白になって同じ場所にずっと立っているは
ず。

主人公初海にとっての3年間は必要だった。
ラストに分かる初海の言葉に後悔と葛藤を抱え
生きていたのか、、
でも、人は強い。底力がある。
時間と共に再生していく強さがある。
やまない雨はない、希望を見た作品だ。

主演の朝倉あきの声や話し方がすごくいい。
とって付けたよな作りものの台詞もない
誰もが日常に思い感じる優しさがあった。
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