冒頭で建築物の検査官があっけなく殺害されて驚いた。殺人事件まで起こすほど利権が絡む話なのか。主人公達は離婚寸前の夫婦、という設定だが別に愛情が冷めたわけでは無く、妻の仕事相手が手を引かせるために仕組んだ罠にかかっただけ（しかもハニトラではなくただの偽写真）。この辺から映画としての出来が怪しいと思い始まった。
あとは案の定、特に盛り上がる場面もあっと驚くエンディングも、さらには深い人間ドラマも無く終了。
タイトルといい、昔の「タワーリング・インフェルノ」あたりを真似しているのかもしれないが、あちらは大昔の映画ながら（それゆえに？）いろんなドラマが描かれていて文句なしの名作。比べてこちらは特殊撮影技術が発展したのに火災の場面とかは同じ画角で同じものを映すだけ。もうちょっと頑張って欲しかった。
最後に、いくらロッククライマーの母親でも中学生くらいの男の子を一人片手でぶら下げて支えているのは無理がある。手が抜けちゃう･･･（→これが本当の【手抜き】）。
