ペンソー

ハイパーソムニアのペンソーのレビュー・感想・評価

ハイパーソムニア(2016年製作の映画)
3.6
たまたまNetflixで見つけたので鑑賞。

舞台での主役を獲得した女優の卵である主人公は、役を演じるうちに舞台の世界と現実の境界線が曖昧になっていく。

オープニングから一気に引き込まれる。
主人公が現実のように感じてしまうその架空の世界は本当に現実なのか、それとも妄想なのか? その謎を解き明かしていく過程に目が離せない。
伏線もしっかりしているし、オチにも無理がないのでかなり楽しめた。

架空の世界の不気味さがすごい。
とにかく最低最悪の環境で、何がなんだか分からないという不安の煽り方が上手かった。

BGMがカッコよく、さらに飽きさせない展開。
アルゼンチンでの社会問題も絡ませたストーリーは、サスペンススリラーとしてかなりのクオリティだったと思います。
まさしく隠れた良作。

瓶に入れたゴキブリを火で追いやって身体の中に入り込ませる拷問を最初に考えた人間はどう考えても頭がイカれているし、拷問することに関してはかなり優秀だなと思いました。

睡眠障害って意味らしいけど、"ハイパーソムニア"っていうタイトルめちゃくちゃカッコいい。
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