kur

ベイタル・エルサレムFCの排斥主義のkurのレビュー・感想・評価

4.5
フットボールという人種、民族、宗教、社会制度関係なく浸透したスポーツの政治性とそれを取り巻く出来事は興味のあることだった。
このドキュメンタリーに出てくる純血主義者はベイタルエルサレムFCの多くのファンの中でのごく一部なのだろうが、二人のチェチェン人選手の気を滅入らせるには十分な影響力と組織がある。ユダヤ人が「純粋であれ」と叫ぶことの表面上の矛盾は、歴史に対する人間という生き物をありありと浮かび上がらせる。
ヘイトが盛んな今の日本もこの作品を見てよく考えよう。

北朝鮮も当然のようにサッカーチームを作る。彼らが日本に来て、あるいは日本が北朝鮮に趣きサッカーの試合をするのは結構奇妙なものなのです。
サッカーは代理戦争と言われて久しいがある意味そうした地域性に根付いたアイデンティティがフットボールのエモーショナルを作り出す要素になっているのだろう。
それに加えて「スポーツは政治とは関係ない」といった建前(かつ真実)がさらにフットボールを複雑にしているのです。
ただゴールに笑い、敗戦に悔しがることを誰が否定できましょうか


結論:フットボールはとても魅力的

このドキュメンタリーは非常に上手く作られていてよかった
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