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密使と番人のMSQのレビュー・感想・評価

密使と番人(2017年製作の映画)
2.3
もう少しエモーショナルであって欲しかった。臭っているようで実は無臭。かなり無臭。

そこそこ音出して鑑賞したので、視点によってはかなーりエモーショナルなのだけど、個人的にはそれを感じることがどうしてもできなかった。説明やセリフは無くて良いし、ソリッドでドライな肌触りはとても好きなのだけど今回は何か気になる部分とのバランスが悪かったなあと。

左手の深手やら、いちいち息が切れたり、生死の狭間の過酷さに白けたり、無意味な動作に何か意味を探してしまったり、その先を感じる事が出来なくて乗り切れない残念な自分になんだか少し悲しくなった歳とったのか!?なんでこういう静はトウブンいいかなー。

全体的な画づくりは3Dと思える程の奥行きがあって、音響は人と自然の息吹は充分感じられたし、それにアブストラクトなHip Hopが新鮮に絡んでいて、グッとくる部分は多々あった。個人的ピークはタイトルバックのあたりだけど、そこの音の入り方、タイトルの入り方、そして構図と間が素晴らしかったので三宅監督の動の時代劇を観てみたいな。もちろん音はHip Hopで。
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