切腹前夜トリップコメディ
内容的には結構よくある、侍が現代にトリップして大立ち回りをしていくというストーリーで、こういうストーリー好きな人には予想しうる展開を超えない感じでした。
(トリップして現代のあれこれに驚く、当初現代の価値観がわからずに警察のご厄介になりそうなところを現代人に助けられる、子供からそんなことも知らないのかと笑われる、そのうちに同じ時代からトリップした同士を見つける、再び警察に捕まりそうになる…等々)
ある意味で王道の域を出ず、過程で誰か死んだりして鬱になるような展開もないので安心して見られた。逆に言えば目新しさもないので、ハーンて感じだった…。
----------------この辺からネタバレ----------------------
ただ、この映画はラストシーンがすごく良い。とても好き。
ほのぼのした流れに忘れそうになるけど、結局元の時代に戻った主人公に待ち受けているのは切腹して死ぬという運命。
ラストシーンの市原隼人の表情といい、カットの仕方と良い完全なハッピーエンドにならずトゥルーエンド的な最後が大変刺さった。
普通に現代で生き続けるのではなく、自分の運命を知った後に元の時代に戻って自分の役目を全うする潔さがかっこいい。
めちゃくちゃ現代に馴染み現代で先々生きていくのであろう龍馬と、最後まで髷を切らず袴で過ごしてラストでは元の時代に戻った武市さん。2人の対比も良かった。
とにかくラストがすごく良かったですという感想を最後に、酔いが回ってきたのでこの辺でやめときます。