ILLminoruvsky

ラッカは静かに虐殺されているのILLminoruvskyのレビュー・感想・評価

3.5
原題『City of Ghosts』

製作・監督・撮影 : マシュー・ハイネマン
編集 : マシュー・ハマチェック、マシュー・ハイネマン、パックス・ワッサーマン
音楽 : ジャクソン・グリーンバーグ、H・スコット・サリナス

シリア内戦において過激思想と武力で勢力を拡大する「イスラム国(IS)」が制圧したラッカの街の海外メディアも報じることができない惨状を国際社会に伝えるため、結成された市民ジャーナリスト集団「RBSS」を追ったドキュメンタリー作品。

シリア内戦を題材にしているという点で、「RBSS」の「IS」との闘いという構図に焦点を当てているサスペンスフルな「ジャーナリスト」ドキュメンタリー作品だった本作に対し、個人的には「市民」ドキュメンタリーだった『娘は戦場で生まれた』の方がズシリと動かされるモノがあったかなぁ。

本作で個人的に一番嫌悪感を感じたのは、冒頭の華やかなパーティー会場で、ISから脅迫され生き地獄を味わっている彼らに「残虐的な状況もある。非人道的だ」と話かけニコニコ笑っていたオッサンでした。
ILLminoruvsky

ILLminoruvsky