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バック・トゥ・ザ・フューチャーのMSTYのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

SF映画における不朽の名作。タイムトラベルといえばSFでは定番のテーマですが、ガルウィングを特徴とする個性的なスポーツカー「デロリアン」をタイムマシンとして使うという発想、わかりやすいながらもよく練られたストーリー、小道具へのこだわりなど、何度観ても飽きない要素がいっぱいに詰め込まれています。

小道具へのこだわりについては、たとえばこんなものがあります。映画の序盤でドクがデロリアンを使ってのタイムトラベルを実演していた場所には「Twin Pines Mall」(=二本松商店街)という看板が立っていました。しかし、1955年に時間遡行をした際に、マーティはデロリアンでその土地の松を1本折ってしまいます。その後、ドクを助けるために1985年に戻って同じ場所を訪れると、看板の表記が「Lone Pine Mall」(=一本松商店街)となっているのです。こういうちょっとしたこだわりを見つけていくのも、この作品の醍醐味のひとつかと思います。

この映画のテーマとしては、「タイムトラベル」「マーティとドクの関係」といったあたりが語られることが多いですが、「家族愛」というテーマも見逃せない重要なテーマです。Part2やPart3では、マーティの家族の描写はそれほど多くありませんでしたが、本作ではマーティの家族の描写にもそれなりに時間が割かれています。1955年から1985年に帰ってきた後、マーティは自分の家族についてどんなことを考えたのか。そういったところを想像しながら観てみるのも面白いです。
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