kuu

ナチュラルウーマンのkuuのレビュー・感想・評価

ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)
3.0
『ナチュラルウーマン』
(Una mujer fantástica)
英語ならA Fantastic Woman
日本語の直訳素晴らしい女性ってことかなぁ。
映画紹介によると、
自分らしさを守るため差別や偏見に闘いを挑んだトランスジェンダーの女性を描いた、チリ・ドイツ・スペイン・米国の映画。
第90回アカデミー賞で外国語映画賞を受賞した作品。
ウェイトレスをしながらナイトクラブのシンガーとして歌うトランスジェンダーのマリーナは、歳の離れた恋人オルランドと暮らしていた。
しかし、オランドは自身の誕生日の夜、自宅のベッドで意識が薄れたまま亡くなってしまう。
最愛のオルランドの死により思いがけないトラブルに巻き込まれ、容赦ない差別や偏見を受けるマリーナは、女性として生きていく権利を胸に前を向いて歩くことを決意する。
主人公のマリーナ役を自身もトランスジェンダーの歌手であるダニエラ・ベガが演じる。
マリーナに起きた困難の出来事を“人生の向かい風”としてメタファーして見せた歩み行く姿や、鏡などのメタファーは何となくわかる所がある。
メタファーを抜きゃ映画自体は決して複雑ちゃうし、描き方や演出もベタとちゅうか、目新しいものちゃう。
オルランドの死後、前妻やできの悪い息子、権力をふりかざす女性刑事など、類型的な憎まれ役が彼女の行く手に立ち塞がるわかりやすい構図もわかる。
前妻やクソ息子の振る舞いは許されることではないし、肯定は決してしない。
しかし、怒りやいろんな感情に任せたマリーナの行動は理解できない。
たとえば、オルランドの葬儀に礼儀も弁えない格好で向かった事(葬儀に行くのは全く問題ないが)や、彼が亡くなった日に行きずりの男性との情事を持つことてのは、どないかな😔
LGBTQ+故の性の自認や、揺れ動く男女と云う性別、レディーでもジェントルマンでもない、どのような心を持っていようが関係なく、
また、迫害を受けてようが無かろうが、
愛して愛された人(亡くなった彼)への敬意があまりみれないし、感じられんかった!
悲しみは伝わるが。
また、それがリアルさを増してるのは否めないけど。
描き不足な面を感じずにはいられんかな。
kuu

kuu