「籠の中の乙女」「ロブスター」「聖なる鹿殺し」等風変りな作品を手掛ける奇才、ヨルゴス・ランティモス監督が放つ中世王室の世界。
侍女(じじょ)としてイギリス女王陛下に仕えることになったアビゲイル(エマ・ストーン)。
女王は身体が悪く実質権力を保持しているのはその幼馴染のサラ(レイチェル・ワイズ)。
二人の秘密を知り再び貴族に返り咲くことを密かに狙うアビゲイル。女王に気に入られ勢いづいた彼女は更にサラのポジションを狙う…
同監督の他の作品に比べるとシュールさはそれほどではなかったが、メインとなる三人の女性のキャラクターやその微妙な関係性が際立っていた。
きらびやかな中世ヨーロッパ王室の雰囲気や装飾等も独特の味わいを出しており見た目にも楽しく美しい。
波乱はないけど女同士の嫉妬・妬み、権力争いがブラック且つユーモアに描かれていて飽きさせなかった。