pluvia

バルバラ ~セーヌの黒いバラ~のpluviaのレビュー・感想・評価

4.3
カンヌ国際映画祭ある視点部門でポエティックストーリー賞を受賞。
バルバラ本人の貴重なステージ映像も交えながら、一個人のアイデンティティの崩壊と再生を描く。(映画.comより)

国民的人気シャンソン歌手の映画を撮影するストーリーなので、やはり音楽が良いです。鑑賞後にSpotifyで聴きました。
オシャレなクラシック・フォトアートの連続みたいな、ときどき不思議で、フランス版昭和レトロなインテリア、音楽と相性のよい落ち着いた雰囲気も上品です。

現実との境界線が曖昧になっていく系で、役柄に飲み込まれていくジャンルが元々得意ではなく『ブラック•スワン』のような怖さは今回ないのでそこは安心して見れましたが、物語的には分からなくなりそうで分からなくなりました。

ラストが、車のロックを煙草かと勘違い(笑)レトロなので直ぐにそれが何か分からないことも。

同監督の『彼女のいない部屋』も楽しみにしています。

<あらすじ>
女優ブリジットは、シャンソン界の女王バルバラを演じることになり彼女になりきろうとするうちに心身ともにバルバラに支配されていく。映画監督のイブもそんな彼女にのめり込み、2人は次第に現実との境目を見失っていく。
pluvia

pluvia