彦次郎

ヴェノムの彦次郎のレビュー・感想・評価

ヴェノム(2018年製作の映画)
3.7
財団の人体実験の事実を追及しようとしたことで職も恋人も失った敏腕記者エディが財団の研究所に潜入し液体型地球外生命体・シンビオートに寄生されたことで驚異的かつ超人的な能力を持つ生命体ヴェノムとなるダークヒーローアクション。
ゲル状で人に寄生して情け容赦の無いシンビオートとエディがお互いに反目しながらも戦っていく辺りは『寄生獣』を連想させますがアチラよりもヴェノムが案外と愛嬌がありコメディタッチとなっております。
シンプルな筋立てで登場人物も絞られていて分かりやすかったです。
医療福祉から宇宙開発まで多くの科学分野で活躍する「ライフ財団」の創始者にしてCEO。ヴェノムよりも慈善家の顔で裏で社会的弱者を平気で人体実験としてこき使う大金持ちドレイクが悪辣。地球に見切りをつけ人類の宇宙進出を計画するという007に出てくる悪党の遺伝子が刷り込まれているのは時代を超えた普遍性でしょう。
エディと別れたアンが新たに交際した医師ダンが聖人レベルで良い人なのにこちらは主役になれないというのが一味違っていると思います。
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