片腕マシンボーイ

賃走談 2号車の片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

賃走談 2号車(2014年製作の映画)
3.0
1作目は「仮面ライダーフォーゼ」でマシンボーイが好きやったゴスロリ仮面ライダー部の友子ちゃんが出ていたから観たんやが、低クオリティながら普通に鼻毛抜きながらもワクワク観れるポンコツやったんで2作目も観てみたぞ!タクシーオムニバスホラー


「帰ってきた女」
深夜に都内からウザい客乗せて遠方まで走ってきたぞ、ヤレヤレ東京戻るかぁ…思ったら、お!美人のお客さん!しかも東京まで?最高やでぇ!ぺろぺろ

そうな、これはもう皆が想像した通りの展開になっていくんやが、本作の凄いところは別にあるんよ!タクシーをテーマにしたオムニバスのオープニング作品なんに…タクシーが端役!まさかのタクシー置いてきぼりな展開にゾッとしたぞぉ
とはいえストレートで因果応報な展開に、確かなポンコツクオリティ!マシンボーイは嫌いではなかった


「チイちゃん」
おや?娘が大切なぬいぐるみに付けていたリボンをタクシーに落としてきちゃったみたい、タクシー会社に問い合わせてみると、え?そんな運転手いない?でも確かに…

話自体は強引な説明展開過ぎて好かんかったが、運転手役の川連廣明の笑顔は良い!確かに静かな作品やからあまり無茶はしないがああいう薄らキモい表情芝居の川連廣明は信用できる!好き!
しかしタクシー会社もあんな電話をわざわざかけてくるとか…心の中の稲川淳二が騒いだんやろうなぁ…あるある〜


「くりかえす最後の記憶」
定期試験終わったし美容院行って帰ってきたぞ、昼寝して起きてふと窓から外を観ると…

美容師が仕事中にニット帽かぶるんなんなん?ハゲ隠してんのかな?
とか、しょ〜もない小さなツッコミどころは置いといて、さぁこれから人殺しに行くぞ!ってのにタクシー使う馬鹿がどこにいるんや!ぷんすか!
とりあえずタクシーが脇役過ぎてタクシーオムニバスにそぐわなかったんは残念!1番凝ってる割に1番ポンコツ


「怪談タクシー」
深夜に就職面接にいくリクルートスーツの女子をひろったぞ!って話

これは唯一普通に面白いやつやった!
オチは直ぐにわかるが、肝心なんはオチそのものよりも、普通なら震え上がる事態にも表情を崩さずクールに対応する運ちゃんのカッコ良さ、キュン!
妙なシチュエーションにも関わらず、あまりに無表情やからこっちもイカレてんのかとも思ったが、タクシー運転手として仕事に徹する姿には感動すら覚えましたよなぁ
これ好き!


以上の4作品やが、まぁピンキリあれど低予算のホラーオムニバスとしたらかなり上出来やったかなぁ
タクシーホラーといえば、マシンボーイも過去にタクシーで恐ろしい目にあった事がありましてな、会社の社長と部長と下っ端マシンボーイでタクシーで帰宅したんやが、1番近いマシンボーイの家も近づいた頃に社長が部長に向かって「あ、金が無かったわ、たてかえてもらって良いか?」、そうですその前に散々飲み代払った社長の財布は既にスッカラカン、しかし!奥さんに財布を完全に握られている部長は「え…いや、僕もありませんよ」とアタフタ、部長の視線がマシンボーイに…、「あ、大丈夫です、1万で足りますよね?」と財布をケツポッケから出すマシンボーイ…
もちろん後日お金は帰ってきたが、あのメンツでマシンボーイが支払うというまさかの展開に冷や汗かいたわぁ!ドキドキ