MayuShimada

死霊館のシスターのMayuShimadaのレビュー・感想・評価

死霊館のシスター(2018年製作の映画)
3.5
死霊館ユニバースをコンプリートする決意を固めたため、まずは舞台設定が一番古いこちらの作品から鑑賞!

公開順でいこうか時系列順でいこうか迷いましたが、個人的に、心霊現象系はそのモノや場所の歴史を知ってからの方がより恐ろしさを楽しめると思っているので、時系列順で行くことに決めました。

と言いつつも、調べてみたら舞台に設定された修道院は実在するものの起こった出来事は全部創作だそうで。
じゃあなんで死霊館ユニバース入りしてるのかというと、死霊館シリーズに登場するウォーレン夫妻がちょこっと出てくるからなんです。
後に夫妻が調査することになった心霊現象のそもそもの発端という設定の映画、ということみたいですね。

余談なんだが、実在の修道院はルーマニアのトランシルバニア地方にあるThe Cârța Monastery(カータ・モナストリーとグーグル翻訳は読んでた)みたいです。こっちはこっちで、映画の内容とは全く関係ない心霊現象の噂が囁かれていて、けっこう人気の観光地なんだそう。写真見てみたら普通に美しい建物でした。現在は修道院としては機能してないそうです。
あと、ロケは別の建物を使用したとどこかに書いてあったので、モデルというより単にインスピレーションを受けただけと言うほうが近いのかもしれない。

そんなことは置いといて、ストーリーの内容よ。
特に珍しいことは起きない(私はしょっちゅう呪われているという意味ではない)んだけど、ちゃんと不気味でちゃんと怖かった。もうその展開知ってるよ、だけど怖いよ、って感じ。
一つ興味深かったのは、作中の修道院が通ってきた歴史の部分でした。
けっこう前から呪われた土地や建物の逸話をポッドキャストで聞くというなんの得にもならない趣味を持っている私としましては、悪魔の登場に人間のエゴが絡んでいるという設定はお話の展開として納得できた。
なんだかわからないけど人間界に突然出現して特に理由もなく無差別に人間にとり憑く悪魔ならよく見かける(映画の中で、という意味。念のため捕捉)けど、私は個人的にそういう展開だと最後まで疑問が残っちゃうので、「昔ある人が悪魔を信仰してたんですよ~、やっちまったなぁ!」なら消化しきれるんです。

悪魔信仰ってちょっとカウンターカルチャー的なところある気がしてる。あまりにも残虐だからそれが主流になることは無いけど、現状になにかしらの不満があって傾倒していくものなのかなと思うと、聖典に登場する「人間を誘惑する悪魔」という描写にも合致すると思うんですよね。

って、ぜんぜん映画のレビューっぽくないことずっと書いてて草伸びて林。

一番最後の伏線が、時代設定でいう先の作品でちゃんと回収されるのか、わくわくしています。
公開年的には後からできた作品だからもう"彼"に映画内で会うことはないかもしれませんが、後半「けっこういいやつだな」って思ってたので会えたら嬉しいですね。

年代順でいうと次は『アナベル 死霊人形の誕生』。あのアナベルのオリジンか…!見たい!いや見たくねぇ!
MayuShimada

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