ヒロ吉

コールド・キラーのヒロ吉のレビュー・感想・評価

コールド・キラー(2017年製作の映画)
3.9
U-NEXTにて字幕鑑賞。

あらすじは昼はムエタイの練習、夜はタクシーの運転手をしているエズゲはある夜、隣の建物で娼婦が無惨に殺されている現場を目撃し、犯人にも見られてしまう。
しかし通報しても警察には相手にされず、更にジムでもやり過ぎたが為に追い出されてしまう。
そして、エズゲの帰りを待っていた殺人鬼に親戚ラニャを殺されてしまい…というもの。

猟奇殺人鬼VS目撃者

『聖地には蜘蛛が巣を張る』の世界観にミシェル・ロドリゲスを放り込んだかの様な舐めてた相手が実は…な快作!

テンポは決して良くないし、ムエタイを活かしたアクションは少ないのは残念だが主人公の死んだ目なやさぐれ具合と殺気満々な表情、性格は冷たい、移民、元彼はジムのトレーナー、父に何らかの性的トラウマを…?と複雑なキャラ設定が良い!
エズゲのキャラは結構好き!

道を阻む奴がいたらブチのめすし、女やからと舐めるスパーリング相手にも容赦せず、ボッコボコのフルボッコ!

殺人鬼との暴走しながらのタクシー内の攻防戦、カーアクションはなかなか良かった!
その後、重傷を負ったエズゲが自身の傷を見て一言…
”殺してやる“には痺れました…

役立たず無能警察ではあったけど、何かとエズゲを世話する刑事との関係性は良かったし、その刑事のボケちゃってる父親とのやり取りは笑った!

猟奇殺人鬼も女性蔑視なクソムカつくキャラ立ちでイスラム教徒の女性を狙い、皮を剥ぎ、口には油を注ぐというクズさ。

ムエタイの選手という設定を活かし切るという意味ではアクションが少なかったのは本当に残念。
性格を示す為の作用にしかなっていない。
もう一つ、二つ殺人鬼とのファイトが欲しかったな〜
とはいえ、公共の場(電車内)にも関わらず、殺人鬼を見つけたら飛び掛かり、乗客の制止を振り切りボッコボコに殴りつける精神が素晴らし過ぎる!!

ラストもスカッとする終わり方。
ヒロ吉

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