テロメア

機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星のテロメアのレビュー・感想・評価

4.5
『赤い彗星』という異名や、セリフとして「通常の三倍」というものが、映像として説得力のあるもので実感できてめちゃいい。それでこそ、現在の映像技術を駆使して描く意味があるというもの。

ザクの性能的には出来るが、普通のパイロットには耐えられないので安全装置があって、それを外していることで実現できるという技術面からの描写など、細やかな描写が全体の説得力を底上げしていて好ましい。ファーストガンダムのときから、そうした技術面の細やかさや、補給戦の大切さなどを描いているので、観ていて古く見えなかった。映像などは技術が上がって行ったり、新しい技術ができたら過去の映画などは古くなってしまう。しかし、物語がちゃんと出来上がっていれば古びない、一番大切なことなんだなぁ、と改めて認識いたしました。

で、さらに思ったのが、両陣営ともに好戦的なやつ多すぎ。戦争はあくまで外交の一手段にすぎないし、それも最悪の手段。という過去の教訓が受け継がれていないのだろう。まあ、現在だってそうだから、宇宙世紀まで大戦争がない平和な時代が続いたっぽいし、こういうことになるわなぁ、という流れで一年戦争へ突入する、と。ジ・オリジンシリーズみていたら、ザビ家お父ちゃんの苦労史にも見える。父親が非好戦的なら出てきていない母親の遺伝子だろうか、主にガルマのような美形が生まれる遺伝子は。

まあ、とりあえず、一年戦争前日譚は見終わったので、ファーストガンダムの劇場版三部作を観て、テレビ版Zガンダムを観ようっと。
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