メタ壱

シャチの見える灯台のメタ壱のレビュー・感想・評価

シャチの見える灯台(2016年製作の映画)
4.1
パタゴニアの人里離れた町でレンジャーとして働くベトはシャチを観察しながら孤独な日々を送っていた。
そんなある日、シャチに癒やしを求めて母親と自閉症の息子・トリスタンがベトの元を訪れる…というお話し。

人間社会においてそれを維持する事は重要。

そこで暮らす人々はそれぞれに社会を維持する為の役割をこなさなければなりません。

でもそんな画一的に定められた生き方に生き辛さを感じる人もいると思います。

そんな生活の中で自分の望みを抑えつけ、いつの間にか自分の本心すら忘れ、自分一人の孤独な世界に閉じこもる。

社会が成熟した国では心の病気の人が増えるそうで、やっぱりそれは我慢をし無理をしてるって事なんだと思います。

自由に自然と触れ合う事すら制限される現代社会。
ルールと常識に縛られた窮屈な生活に時々たまらなく嫌気がさす事もあります。
だけどベトやトリスタンの姿を見ていると、そんな社会の中でも自分の望む生き方を探してみてもいいんじゃないか、そんな気がしました。

言葉は便利だけれど、言葉は人を縛りもする。
余談ですが、言葉のない時間っていいよなぁと最近海に潜った時に思ったのを思い出しました。
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