サーフ

暴動島根刑務所のサーフのレビュー・感想・評価

暴動島根刑務所(1975年製作の映画)
3.8
この時代の刑務所系映画の持つパワーはやっぱ半端ないな…。
その瞬間その瞬間を全力で「生きる」という事を全うしている感じがとても良い。
今の映画には絶対に無い迸るエネルギーを感じる。

主人公の設定、以前見た同じ松方弘樹主演の「脱獄広島殺人囚」に似てるなあと思ったらどうやらシリーズもので今作が2作目との事。ムショにぶち込まれて刑務所の中でも殺人犯して脱獄してまでは前作と同じ。
ただ、今作は看守に対するレジスタンスがメイン。
このレジスタンスによって引き起こされる暴動シーンが面白すぎる。
無法地帯と化して暴れ回る囚人。看守をボコボコにする囚人。全力で束の間の自由を謳歌しまくる囚人の姿。この無法地帯ぶりが映像としてとにかくヤバい。マジでなんでもあり空間になってる。医務室の消毒用のエタノールみたいなの瓶からがぶ飲みしてるのアホすぎる。

松方弘樹と北大路欣也の2人の人物の対比も印象的。全力で今を生きようとする松方弘樹と未来に希望を託して今を耐え忍ぶ北大路欣也。
とにかく最初から最後までパワーに圧倒されっぱなし。
でもなんで舞台島根なんだろう?1作目が広島だったから2作目も近場で、って事なのかな。
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