今、1番続編が楽しみな日本映画。
東映の迷い道を長年眺めてきたが、東映の生きる道はここにある。いや、ここにしかない。
企画とプロデューサーの2人もよく知っているが、もうここにしか鉱脈はないと腹を括ったのだろう。冒頭の豚小屋のシーンからその覚悟とやり過ぎ感に溢れている。
白石和彌。この人に撮らせたのが一番の成功の要因。
役所広司。やはり日本一の役者であることはこの映画でよくわかる。
松坂桃李。最近突き抜けている。この世代で一歩抜けたか。
真木よう子。クラブのママ役に合う。この映画に必要な色気。
滝藤賢一。目玉が飛び出しそう。
音尾琢真。哀しくえげつない真珠シーン。やりすぎ(笑)
中村倫也。最近ノリノリ。朝ドラの役柄からのふり幅。
江口洋介と竹野内豊。この世代が頑張っていると嬉しい。
田口トモロヲ。いつもの安定感。よく語ったなあ。
石橋蓮司。鉄板の存在感。昔、しゃぶしゃぶご一緒しました。
公開当時、この映画を観た翌日、あるドラマの撮影現場で役所広司さんを見かけた。
出ているとは知らなかったので、幸運なシンクロニシティを揺さぶられた。別人だった。やはり凄い人だ。とにかく面構えと存在感、躍動感が圧倒的だ。この人がいる限り、日本映画は面白い。
しかしこの映画に口惜しいほどに出たかった役者はごまんといるだろう。
この映画に出てくる激高、怒号渦巻く、汗だく、血だらけの男たちの面(つら)をもう一度観たくなってきた。
次回作のビジュアルも出てきて、ヤバい奴揃い。楽しみだ。