真実のみを語れば救われる
『ロスト・ボディ』のオリオル・パウロ監督によるサスペンス映画。
何者かに襲われ、愛人を失った主人公ドリアは、愛人殺害の容疑者に。3時間後に迫った法廷審理を前にドリアは"真実"を語ることに。
今回も類としては「どんでん返し」系。ですが途中でオチが読めてしまったという事実。あまり内容に触れることは書きたくないので伏せておきますが、直近で"アレ"を観てしまったのが1番の要因だと思います。どんでん返し映画を作るの難しいことなのだと確信しました。
それでも物語構成は隙を見せず、細部まで作り込まれています。証明や音楽の使い方なども『ロスト・ボディ』より格上に。回想シーン以外は密室劇というコンセプトもサスペンス映画にはもってこいです。
救済には苦痛が伴う。この言葉を胸に秘めておきます。
2024.4.21 初鑑賞